革命的cinema同盟

名作お断りのB級からZ級のゴミ映画サークル 文学フリマ・ツイッターで活動中

パルプフィクション文庫とB級小説ワゴンセール企画のご説明

パルプフィクション文庫

かつて映画館にはこういう形態がありました。

それはやっすい料金で、汚い劇場で、低俗で野郎臭い映画を流し続ける「グラインドハウス」と呼ばれる劇場のことです。

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映画グラインドハウスポスター

 ロバート・ロドリゲスクエンティン・タランティーノの上記作品で名前を知っている人は多いでしょう。しかし、実際にそれを見たことのある人は、少ないかな?伊藤は見たことないよ。

 これらの興行形態では、のちに特定のジャンル映画の古典となる作品が多く上映されました。代表的なのは『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』や『子連れ狼』などでしょうか。通常、アクションだったりヴァイオレンスだったりホラーだったりエッチィ映画だったり、まあ、昼間の映画館では流せないような類の作品を多く流しておりました。60年代から70年代にかけて隆盛を誇ったと言われます。日本では…そうですね、二番館とか三番館とかがカテゴライズされるのかな?違うかもしれない。

 まあ、ええわ。

 さて、私たち革命的cinema同盟は長らくゴミ映画評論・情報誌を社会の皆々様に散布してまいりましたが、こういう興行形態を知るにあたって、似たようなのをやったら面白いかもなと思う様になりました。

 しかしながら小説の世界でも、かつて似たようなものがありました。「パルプ・マガジン(厳密には違うけどパルプフィクション)」です。ものは見たことがありません。元々アメリカで1950年代にまで流行った雑誌群でやっすい表紙にやっすい内容の小説を掲載していたものになります。のちにアメリカ文学の一線を担う作家たちが活動初期に投稿していたこともあって、文学史の中ではたぶん重要な位置に立っていると思います。この辺は専門家に聞こう(例を挙げればアイザック・アシモフレイモンド・チャンドラーオー・ヘンリーなど。参考文献Wikipedia!)

「ふーん、えっちじゃん。先行でやってるんだからマネしてもいいよね」

 ちなみに文学フリマ東京において、かねてから主席のデルモンテ岡村が「この売り方いいなあ」というサークルさんもいました。ブログや通販サイトがないので言葉だけの説明になりますが、ふたり日和様というところで「戦闘アリス」を毎回刊行されているのですが、『完全読み切り短編』の『シリーズ』で『一冊あたり50-60ページ』前後(だったよね)、価格もワンコインでお釣りがでる設定(ものによります)。

 どういうシリーズかというと、タフできれいでカッコイイィィィィィアリスがイケメン化した不思議の国の仲間たちと共に様々な童話の中で起こったトラブルを解決していく冒険シリーズなのです。題材と内容と分量がちょうどよくて、読み切りなのもちょうどよくて、何から何までちょうどよくて。

 いいよね、すごく。主席を通じて買占めさせているんですけどいいよね、すごく。

「毎回分厚いのばっかり書いているから、こういう薄くて安価で完全読み切りで個性があるものを手掛けたいな……」と思う様になりました。

 グラインドハウス云々よりもこっちの方が思いは強いかな、伊藤的に。

 ただし、伊藤たちのイデオロギーは反名作主義ゴミ映画独裁低俗マンセーなので、戦闘アリスシリーズのような万人に愛されるものではなく、もっとコソコソ隠れて読むものが私たちの綱領なのです。つまり

ヴァイオレンス!大爆発!

エッチィ!リディクラス、ばかばかしい!

 これ以外不要です。いえ、これらを描くというのも相当難しいのですが、伊藤たちは永遠に心を換気するそよ風よりも、コンマ一秒でも鼻でフンと笑われる突風が欲しいのです。そして長らくドタバタコメディ書いていたので、路線変更したかったのもあります。目指すはムカデ人間2越え。

 そのため基本R18になります。しかしながら小説におけるR18というのは漫画と異なり線引きが微妙なところもあります。例えば、

 

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絶倫溺愛 白銀の王女と黒狼王子

 ティアラ文庫はTL小説をたくさん刊行していますが、18禁は表紙にありません。挿絵もエッチイのに。他ライトノベル的官能小説でもそうです。商業小説がそうなのだから伊藤たちもR18表示はしなくてもいいのではと思いますが、あえてつけます。

 理由としては上記のレーベルは、こういっていいのかわからないけど、「暗黙の了解」「表紙とタイトルでわかる」「購入は自己責任」という文化というかそういう歴史やイメージがあるのに対して、革命的cinema同盟にはそういう文化や歴史はありません。イメージがあるかもしれないけど。

 そして予定なのですが、児童書も紛れ込ませて散布しよう考えています。つまり児童書と、イケメンたちのどエスな放課後を一緒のブースに並べる際には、やはり目に見えてわかる表示が必要だと考えました。

 もっとも、これが一番厄介ですが、R18表示は伊藤たちの独自に判断して決めております。だから人によっては「これがR18?」というのも将来的にはあるかもしれません。その辺は厳しめに(もっとも身内の中での厳しめってあてにならないんだけど)つけてます。とにかく三歳児に「んあ♡…ひゃぁん♡熱い、すごく熱い♡んんっ!」とか「オジンポ!ギンモジィィィィ!イグゥゥゥゥゥゥゥゥ!」とかそういう場面見せないための予防措置です。

 すまんな、名前を不用意に用いるとすぐに怒るネズミの帝国はいくら敵に回してもいいんだけど、人民の炎上や糾弾は避けたいんだ。

 そしてR18をつけることで伊藤たちは様々な表現ができるとも思うのです。伊藤は復讐ものや拷問ものがお気に入りです。悪い奴らをザ◎サツするかわいいヒロインとか最高です。ツムラはエチエチが好きなので、好きなだけアッハンウッフンバッカンが出来ます。

 もっとも買いにくさは今まで以上なので、そこのとの折り合いが今後どうなるかはありますが、2020年11月時点では以上の考えです。

 

B級小説ワゴンセール企画

 ホームセンターやTSUTAYAなどでレンタル堕ち(落ちか)が三本1000円とかで売りに出ているのを見かけた方も多いと思います。中古に抵抗がない方ならば、意外な掘り出し物に狂喜乱舞して店員に怒られた人も多いと思います。

 今回の企画は、それです。

 原則パルプフィクション文庫は一冊300円で散布します。

 本当はワゴンを使いたいんですが、邪魔なのでやすっぽい段ボールとか番重を使います(段ボールいいね、革命的で。主席の古文書みたいな手書きのやる気のない売り場を一生懸命作って……事前に何も知らない人がみたらげんなりするだろうな。。。)

 そして2冊で500円にします。

 フラッと迷い込んで、妙なタイトルを一冊手に取ってもう一個買えば割引するよと怪しい岡村おじさんに唆される皆様の姿が想像しにくいけどできます。

 もっといえば選ぶ楽しさというのが売り場にもっとあったらいいなというか、ホラ、経験ありませんか?3本1000円で、2本は即決だけどもう一本どうしようかなと迷うあれ。全部いらないんだけど、マシなものを選ぶ、あの奇妙な緊張感。本当は3冊500円にしたかったんだけど、原価的に合わなくてね。すまんな。

あ、ちなみに、

①Boothからの購入(データ購入含む)は対象外になります。

②イベントをまたいでの購入は割引の対象になりません。例えば、3月の同人誌即売会で1冊購入し、5月の同人誌即売会で「3月に買ったから値引いてくっちょ」というのは行っておりません。同時に2冊を買うことが値引きの条件になります。

 

ワゴンセール企画対象商品一覧

原則冊子に再販はしません。Boothでは半永久的に散布し続ける予定です。

1.評判が良かったらシリーズ化するかもしれません。

2.評判がそうでもなかったら遠慮なく打ち切ります。

3.重複購入は注意してくださいね。

 

① ショート・ショート集『天使のいる地獄』(試し読み付き)パルプフィクション文庫 - 革命的cinema同盟

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② R18短編小説『片腕アラサー 対 血みどろスケバン協騒曲』パルプフィクション文庫 - 革命的cinema同盟